アメリカ大学院受験〜専業主婦から大学院生へ 

ニューヨーク在住の主婦がアメリカの大学院受験の経験を綴ります

ナイジェリアの獄中から

ナイジェリアの獄中から「処刑」されたオゴニ人作家、最後の手記

ケン・サロ=ウィワ(Ken Saro-Wiwa)という作家をご存知だろうか?ナイジェリアのオゴニという少数民族出身で、ナイジェリア政府から虐げられているオゴニの人々のために生涯、環境保護と人権保護を中心に活動に身を投じた。1995年年11月にナイジェリアの軍事政権の指導者サニ・アバチャ将軍によって絞首刑を処された。

ナイジェリアは西アフリカに位置し、現在OPECのメンバーでもあり世界有数の産油国である。 しかし石油による収入は国民には還元されず、石油産油地域の住民は環境汚染に苦しむ毎日を送っている。(本は1993年から94年の出来事を書いているが、現在もまだこの問題は解決されていない)またナイジェリアという国は他民族国家であり、それぞれが全く違う文化を育んできたという背景がある。ケン・サロ=ウィワは自身の出身部族であるオゴニの人々の人権をナイジェリア政府に対して求めるために活動した。オゴニ民族生存運動を結成し、環境を二の次に石油を産出し地元にほとんどその利益を還元しないシェル石油と戦った。ナイジェリア軍事政権によってケン・サローウィワは処刑されたが、環境活動家であり人権活動家である彼を弾圧、処刑した政府を、税金という形で資金を払うことで支援したシェル石油には世界から抗議が殺到した。

ナイジェリアとう国のことほとんど知らなかったが、受験のためにペース大学でとったミクロ経済の先生がナイジェリア人で、話をしているうちにあまりにも日本人と政府や国に対する感覚があまりにも違うと感じナイジェリアに関して知りたいと思い本を探していた。そんな中この本に出会った。読んでみて、弾圧が実際にどのように行われていたのか、政府はどんな態度をとったのかということが詳しく書かれており、反政府運動に伴う日本では全く感じるとのない緊迫感が伝わってきた。また、命を失っても政府とシェル石油と戦ったケン・サロ=ウィワの努力もむなしく、現在もニジェールデルタでの問題が解決していないということにもショックを受けた。

残念ながらこの本は絶版で古本屋か、amazonの中古本としてしか手に入らないようだ。しかし、このような事件があったことは忘れてはならないし、より多くの日本人に知ってほしいと思っている。グローバル・ヴィレッジというNGOのHPで記事を見つけ、ここにリンクしておくので、本を読むことができない人も読んでほしい。


  1. 2008/02/11(月) 18:11:30|
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